無結露住宅ーRIMCL100
2-3. 湘南気候での”RIMCL100”住宅無結露の検証
その1.従来断熱材と熱反射断熱材の実験による断熱性能比較
”RIMCL100”モードによる住宅は、過去2年で新築4棟、リフォーム2棟の完成を見ています。いずれも湘南地域に位置しますが、夏における熱反射性能には、目を見張るものがありました。又、冬における断熱性能には、正直若干の不安要因はありました。しかし、体感的には、昨年から今年にかけての生活の中での体験から、以前のロックウール断熱と比較して格別な差異は感じられませんでした。
ここに、3年前に行った実験小屋での断熱比較データーがありますので、掲載してみたいと思います。写真左側は、床、壁、天井に熱反射シートを隙間なく張り詰めた小屋です。写真右側は、同じくロックウール100mmを張り詰めた小屋です。開口は、共に断熱ドアー(3重ガラス)を使用し、熱源は200W電球でとりました。ご覧のように単純な装置で、断熱性能のみを単純比較する為のものです。
少し見にくいのですが、左側の24時間円グラフの中の赤の線で記録されたラインが、熱反射シートを張った小屋の中の温度データーです。右側は、同じくロックウール100mmを張った小屋の中の温度データーです。グラフ中、下部の少し左側に少し出張ったラインがある事が見えます。左、右双方のグラフが同じ状態になっているのでおわかりになると思います。タイマーによって夜8時から10時まで電球をつけ、小屋内に熱をためている状況が温度グラフに現れています。この時の温度は16℃を記録していますが、その後、電球が消灯され翌早朝までに赤い線が辿るラインを見ますと、ほぼ同じ軌跡を辿り10時間後の朝8時には、共に0℃を記録しています。勿論、熱抵抗値のデーターはわかっていますので、その比較はしているのですが、実験結果とデーターは一致しました。
もう一つこの実験からわかることは、断熱材とは、熱の伝わりを止める物ではなく、熱の伝わる速度を遅くする物なのだということです。つまり、この実験結果から、断熱を施した小屋内の16℃の温度が、10時間後に0℃になったわけですから、1時間に1.6℃の熱ロスが起きているという事になります。これを一般的な生活空間に置き換えてみます。例えば、夜10時に23℃の室温だったとして、その後エアコンをけして就寝するとします。翌朝6時に起床するとしますと、8時間経過していますのでその時の室温は10.2℃と推測されます。但し、この計算は単純断熱で考えてのものです。外気温度によっても違いますし(因みにこの実験をした日の早朝の外気温度は-3℃でした)、実際の建物は、それぞれ断熱構造が違いますので、単純比較はできない事を申し添えておきます。
つづく・・・
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