6-2-3.ダンシステムにおける安全断熱工法の進化-熱反射断熱
への移行
これまでは,ダンシステムにおいても、量式断熱材(ロックウールやグラス
ウール等)による安全断熱工法を模索してまいりました。一方一般的には
量式断熱材を採用しての安全断熱の追求は、現在では、吸水性の少な
い断熱材、例えばセルロースのような素材を使う方向で進んでいるようです。
断熱住宅がこのままで進む事は、決して間違いと言い切ることはできませ
んが、温暖化が進む現在、夏に日射を浴びて断熱材が蓄熱体と化す(ヒート
ハウス)恐れも考えられます。つまり、冬の暖房費を節約する為の断熱材が、
夏には建物を暖め、それを冷やす為に冷房エネルギーが必要になるという、
わけのわからない矛盾が起こっているような気がします。
地球規模の温暖化を迎え、CO2の抑制を真剣に考えなければいけない状況
が迫っています。このあたりで、いつまでたっても安全性に結論の出ない断
熱工法に訣別して、、我が国の気候条件における最適な断熱工法を考える
時期がきているのではないかという気がしてなりません。
ダンシステムにおいては、2年前に量式断熱材に訣別し、熱反射断熱
工法に移行しました。
その最大の理由は、かつての耐久性の高かった我が国の住宅の構造が置
かれている換気環境とほぼ等しいものを、断熱という機能を併せ持って実現
できるという大きな可能性を秘めているからです。真壁構造(部屋に柱や梁が
露出している)も何の問題もなく実現します。
もう一つの大きな理由は、冬だけに機能し、ややもすると夏には害となりかね
ない今までの量式断熱材を熱反射断熱材に替えることで、夏、冬双方に充分
機能(性能実験により確認済み)させる事ができるからです。それによって、
オールシーズンで省エネルギーが実現する可能性がります。その成果は、”RIMCL100住宅の屋内音熱環境性能”の項で温度データーを載せてい
ますので参照下さい。
その上、安全断熱を確保する為の複雑なシステム、機械は不要になります。
大工さんが、現場作業で簡単・安全に、性能劣化のない、湿気のこもらない
安全断熱構造を構築できます。現場の職人にとっては胸のつかえがとれる
ような、不安要因が一掃されるような状況に変化します。