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いっぷく・・・

この記事は9月6日に投稿予定だったものが、手違いで投稿されていませんでした。

今では全国に広がる様相を呈しているこの半澤式蓄熱床暖房です。そもそも”蓄熱式床暖房”のネーミングは、20年ほど前に生まれました。会社を創立したばかりの頃でしたが、この蓄熱式床暖房システムを標準装備した住宅の普及活動の一環として、”床暖房体験会”なるものを頻繁に催しておりました。

この当時、”床暖房”と申しますと、某ガスメーカーの商品であるパネル式の床暖房がその代名詞になっていました。しかし、当時、その商品は余り評判の良いものではなく、誤解を避ける為に、そのシステムの性質から”蓄熱式床暖房”とネーミングし始めたのがキッカケです。

いつの間にか、このシステム(小住宅に,温水式の蓄熱式床暖房システムを、専門の空調屋さんでなくても設備できるという発想も含めて)が一人歩きし、全国?の多くの工務店さんに採用されている様子を最近になって知りました。又、大分前の話ですが、このシステムを知った工務店の社長さんが、そのままで、”特許”を取得された事は存じ上げておりましたが、この事は技術屋としては大変名誉な事でもあります。皆が参考にする程のすごい技術を開発したんだなと自己満足した事を憶えています。又、このシステムを採用している皆様が、それぞれ付加価値をつけて工夫を凝らし、私のシステムを凌駕する優れたものに発展しつつある事も嬉しい事の一つでもあります。

さて、開発のキッカケですが、30年程前、ある施主さんより、”お風呂に給湯するついでに、部屋の床を経由して配管すれば床が暖まるのでどうか”という依頼を請けた事で始まりました。又それより以前に、仕事柄本格的な床暖房設備の配管系の仕事を経験していた事もその一つになりました。

もともと、大学で建築設備工学を学んだ私でしたが、敢えて計算に拠らない、現場での実践で開発が始まりました。それは、コンクリートに30℃の温水を流し続ければ、表面温度は30℃になるという単純な発想からでした。

開発当初の目標は、20坪の床を暖める為の設備費を10万円台に納める(実験費用は自前でした)というものでした。某電気メーカーの冷暖房ユニットの付属パーツであった5,000kcal/h(3,000kcal/hだったかな?)の灯油ボイラー(ダルマ型の小さなもの)を、パーツで譲ってもらい、配管材には8mmのペアーチューブをあてました。これが驚いた事に、3時間くらいの連続運転で、床を暖めたのです。

その後、工務店さん、施主さんの暖かい支援を請けながら、実際の注文建築の中で、様々トライさせていただき27年ほど前に商品化がなり、その後、改良を重ねて現在のシステムに落ち着いた次第です。

このシステムを自力開発した事は、これだけに留まらず、後に1級建築士資格を取得する事につながり、又建築会社を設立、蓄熱床暖房の普及に尽力し、その運転及び性能効率をものさしとした断熱工法の有効性、安全性の追求、建物の耐久性の追及等々に大きな影響を及ぼす事になりました。

・・・・・・長いいっぷくでした。

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